研究センター紹介

センター長からの挨拶

センター長 小坂 英男

本センターは、横浜国立大学の先端科学高等研究院(IAS)を母体とし、2020年10月に設置されました。 IASは2014年4月に科学技術の進歩と社会の要請に応じた「実践的学術の国際拠点」としての機能を発展させるために設置され、2018年4月から戦略的な戦略的な重点研究領域の一つとしてサイバー・ハードウェアセキュリティ研究群を定め、世界レベルのサイバーセキュリティ技術、光・量子を応用した次世代のデバイス技術に関わる4つの研究ユニットを集約し、個々の研究の加速と共に、ユニット間の連携促進を図ってきました。さらなる研究力の最大化を図ること、また本学の顔として世界にアピールすることを目的として、新たに本センターを設置いたしました。

本センターでは、量子コンピュータ、量子暗号通信、量子センシングなどの量子技術関連分野を融合した新たな分野を創生し、大規模な量子コンピュータネットワークあるいはグローバルな量子インターネットの構築を目指します。

量子メモリを用いた量子中継技術、フォトニック結晶を用いた集積フォトニクス技術、超伝導素子を用いた量子エレクトロニクス技術などのコア技術を一つの拠点に集結させ、学内外の連携を加速するとともに、量子情報分野の研究・教育活動の場を提供するなど、学際的・国際的な研究・教育拠点として展開していきます。

量子情報社会の到来に向け、国際的に活躍する若手研究者の育成、量子情報関連のスタートアップ創出、量子事業への企業の参入などを支援することで、量子技術で支えられたリスク共生型の超スマート社会(Society5.0)を実現し、経済・産業・安全保障の飛躍的な発展に貢献します。