量子情報研究センターとは
NEWS & TOPICS
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『ニュートン別冊 量子力学100年』 本日3月21日発売 – 小坂センター長が協力した「量子もつれ」特集
2025年は量子力学の誕生から100年を迎える節目の年。この記念すべき年に、ニュートン別冊では「量子力学100年」をテーマに、量子論の誕生から現代に至るまでの進展を紹介しています。特に、量子力学の基礎理論から、最先端の量子技術に至るまで、科学の最前線を知る絶好の機会です。
センター長の小坂英男教授も本特集の第5章「もつれる量子」に協力しています。この章では、量子もつれの不思議な現象が、どのように量子コンピュータや量子暗号通信、量子テレポーテーションといった革新的技術に繋がっているかが解説されています。量子もつれは「不気味な遠隔作用」とも呼ばれ、量子技術の発展において極めて重要な現象です。
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量子情報研究センターのビデオが2025年APS Global Physics Summitで紹介
2025年3月16日〜21日、アナハイム(カリフォルニア州)およびオンラインで開催されるAPS Global Physics Summitにて、量子情報研究センター(QIC)の最新の研究を紹介するビデオが配信されます。 今年は量子の年として、量子技術の未来について世界的な議論が進む中、QICもその一部として貢献できることを嬉しく思います。このビデオを通じて、QICの研究成果が物理学コミュニティに広く届くことを楽しみにしています。
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ムーンショット目標6公開シンポジウム:量子技術の未来を切り拓く議論が展開
2025年3月4日にムーンショット目標6の公開シンポジウムがベルサール秋葉原で開催されました。
公開シンポジウムは現地とオンラインで開催され、小坂英男センター長をはじめとする12人のプロジェクトマネージャーが成果と進捗を報告し、プロジェクト間の連携を深めました。小坂教授は「量子計算網構築のための量子インターフェース開発」について発表し、ダイヤモンド窒素空孔中心と共振器を用いた「マイクロ波-光量子インターフェース」による超伝導量子ビット間の高速光接続の実現により、超伝導-光ハイブリッド量子コンピュータの開発の道筋を示しました。また、要素技術の開発状況や性能評価、理論的な変換効率の見積もりについても報告しました。
ムーンショット目標6 公開シンポジウム2025のプログラムはこちらです。
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先端国際共同研究推進事業(ASPIRE) 日本-ドイツ共同研究「量子技術」領域に採択されました。
先端国際共同研究推進事業(ASPIRE:Adopting Sustainable Partnerships for Innovative Research Ecosystem)は、日本の科学技術力の維持・向上を図るため、政策上重要な科学技術分野において、国際共同研究を通じて日本と科学技術先進国・地域のトップ研究者同士を結び付け、日本の研究コミュニティにおいて国際頭脳循環を加速することを目指しているものです。
今回、日本-ドイツ共同研究「量子技術」領域において「量子技術応用のためのダイヤモンドスピンキュービット」(日本側研究代表者:量子科学技術研究開発機構 高崎量子技術基盤研究所 大島 武センター長、ドイツ側研究代表者:ウルム大学 量子光学研究所 フェド・イェレツコ教授)が採択され、小坂教授が研究テーマ「量子通信」の主たる共同研究者(Co-PI)として参画することになりました。研究実施期間は5年間の予定です。